当初、鳴り物入りで騒がれたシンクライアントも、
この数年で導入に関する話をあまり聞かれなくなった様に思いますが、
ここではシンクライアントの運用について視点を変えて話をしたいと思います。
キーワードは「使い捨て」
例を挙げましょう。
PC端末100台を使用している事業所があります。
その会社ではPCヘルプ要員を2名/ネットワーク担当者2名、
サーバ担当者を2名の計6名を雇用してます。
シンクライアント端末導入提案にあたり、胆の部分を以下の様にします。
「シンクライアント端末に不具合が出たら、修理/復旧することなく
その端末を使用していた従業員自身の手で新しい端末と交換する」
この事業所のPC100台をシンクライアント端末に交換した場合の
イニシャルコストとランニングコストを計算してみましょう。
■イニシャルコスト:
シンクライアントサーバ購入費×2台(運用・予備)
約1000万円
ヒアリング・要件定義・構築(ディスクイメージ作成他含む)・検証・各ドキュメント(マニュアル他)作成等
4人×2ヶ月 約640万円
シンクライアント端末150台
@4.5万円×150台=675万円
(HP/NECでは一般価格5万円台で購入可能なので、大量一括購入では4万円前半程度まで値下げ可能かと)
(100台は構築時に全数交換する為。残りの50台は当初の予備)
非常にざっくりとですが、約2300万円のイニシャルコストが掛かります。
※ネットワーク機器他足回りは既存資産を利用
■ランニングコスト:(最初の2年間で1245万円)
システム構築で掛かった費用(2300万円)=固定資産の除却を
定額法で5年償却とした場合、460万円/年の費用が発生。
シンクライアント端末
2年間使用中にシンクライアント端末が故障すると計算した場合、
100台は最初の2年間に全数交換となる為、構築2年以内に残50台を購入。
@4.5万円×50台=225万円
端末廃棄処理:
端末を廃棄する場合には産業廃棄物処理費用が掛かるので、
1台あたり概ね5000円と見積もり、2年間で約100万円の費用発生。
交換:
交換は端末使用者自身で行うため、費用は掛からない。
シンクライアント端末保管場所:
フロア倉庫・通路(書庫内)等
故障したシンクライアントの回収方法:
シンクラサーバ担当者が回収
既存サーバ担当者はシンクラサーバ担当も兼務。
(運用手順は構築グループでレクチャー)
イニシャルコストイメージで削減される費用端末不具合時は端末自体を交換する事から、ヘルプデスク要員2名の削減が可能。
ヘルプデスク要員の年間費用は、1人約500万円/年(派遣/請負の場合)である為、
構築2.3年目には損益分岐点に到達し、その年から1000万円以上/年の予算削減が可能となる。
(2年目以降の端末購入費用も加味)
(2人×2年=2000万円の削減)
トータルで削減される費用イニシャルコスト2300万円+ランニングコスト1245万円=3545万円。(構築から2年間の費用)
構築後3.5年で損益分岐点に到達。
但し、3年目以降に「端末購入費450万円/2年間」「固定資産除却費460万円/年」が加味される為、
概ね4.5年目に削減効果が現れる事となる。
如何です?
もう少し運用体制を煮詰めて、数字を精査すれば十分にプレゼン可能領域と思いますが。